「どこに行っても、このしびれは変わらないのかな……」
西鉄久留米駅の周辺を歩くのがつらくなった。成田山へのお散歩も、ゆめタウンでのお買い物も、足のしびれがちらつくと、どこか心から楽しめない。
整形外科で「脊柱管狭窄症の疑い」「骨の隙間が狭い」と診断を受け、湿布と痛み止めで経過を見ているけれど、半年経っても変化がない——。久留米市内の整体院に来られる60代の女性に、こうした状況の方が本当に多くいらっしゃいます。
この記事では、**久留米の整体師として日々の施術の中で見えてきた「坐骨神経痛が長引く構造的な理由」**を、解剖学の視点から丁寧にお伝えします。
整形外科で異常がないのに痛いのは、矛盾ではありません
まず、不安を抱えているあなたに大切なことをお伝えします。
整形外科の先生は「骨・関節・神経の構造(形)」を診る専門家です。レントゲンやMRIで骨の状態を正確に把握し、必要であれば手術や投薬で対応してくださいます。これは命や体を守るために、非常に重要な役割です。
一方で、「骨に異常があってもあまり痛くない人」と「骨に異常がなくても強く痛む人」が存在することは、多くの医学的データで示されています。
なぜでしょうか。 痛みの多くは、骨の形(構造)だけでなく、筋肉・神経・血流の**「働き方(機能)」**によっても大きく変わるからです。
- 病院: 骨や組織の「変形」を診るプロ(構造の視点)
- 当院: 体の「動かし方と循環」を診るプロ(機能の視点)
この二つは対立するものではなく、役割が違うだけです。整体が担う「機能の回復」は、医療の隙間を埋め、医療の「その先」の生活を支える役割なのです。
なぜ「腰」を揉んでも、坐骨神経痛のしびれは治らないのか
答えはシンプルです。腰は「被害者」であり、原因は別の場所にあるからです。
私たちの体の関節は、一つひとつが鎖(くさり)のように繋がって動いています。これを**「キネマティックチェーン(運動連鎖)」**と呼びます。


腰に負担を押し付ける「加害者」の正体
例えば、一番下の土台である「足首」や、動きの中心である「股関節」が本来の動きを忘れて固まってしまうと、その上の「腰」はどうなるでしょうか?
上の図のように、崩れないように無理やりバランスを取り、動かない足の分まで必死にカバーしようとします。つまり腰は、**他がサボった分を一身に引き受けて悲鳴を上げている「被害者」**に過ぎません。
本当の「原因の場所(加害者)」である足首や股関節を放置したまま、被害者である腰だけをマッサージしても、しびれが繰り返されるのはこのためです。
60代女性を襲う「座りすぎ」の負の連鎖(デス・スパイラル)
久留米の患者様を診ていて、近年特に増えているのが、日常の「座りすぎ」が起点となる坐骨神経痛です。
① 筋肉が「凍結」し、血流が止まる
座り続けると、あなた自身の体重でお尻の血管を強く押し潰してしまいます。

(挿入画像:庭のホースを足で踏んで水が止まっている様子。血流障害の比喩)
上の写真のように、庭のホースを足でギュッと踏むと、水が止まりますよね? それと同じことがお尻の中で起こっています。血管が押し潰されると、筋肉に「酸素」が届かなくなります。酸欠になった筋肉は、生き延びるためにキュッと縮こまり、石のように硬く変質します。これを私は**筋肉の「凍結」**と呼んでいます。
関連記事:血流障害と慢性痛のメカニズムを解説
② 梨状筋(りじょうきん)が坐骨神経を締めつける「万力」
お尻の深部には「梨状筋」という筋肉があり、そのすぐそばを太い坐骨神経が走っています。座りすぎで凍結した筋肉は、この神経を物理的に**「万力(まんりき)」で締めるように圧迫**し始めます。これが、立ち上がった瞬間の「ピキッ」とした鋭い痛みの正体です。
③ 神経が「滑らなくなる」牽引(けんいん)ストレス
本来、神経は筋肉の間を「するする」と滑るように動くものです。しかし、血流が悪化し、組織が癒着(ベタッとくっつくこと)すると、神経は筋肉に貼り付いてしまいます。 歩こうとするたびに、貼り付いた神経が無理やり「ブチッ」と引っ張られる。この**「神経が引っ張られるストレス(滑走性の消失)」**が、しびれをさらに悪化させ、足先まで拡大させます。
私が大切にしている「三位一体」の解決策
私は、特別な魔法を使うわけではありません。解剖学に基づいた**「関節・血流・神経」**の3つを、一つひとつ丁寧に、正しい順番で見直していくだけです。
一:関節の調整(運動連鎖の修復)
腰への負担をゼロにするために、サボっている「足首」や「股関節」のネジを締め直します。
二:血流の回復(灌流の再開)
押し潰されていた血管を解放し、凍結した筋肉にたっぷりの酸素を届けます。
三:神経の安定(滑走性の獲得)
筋肉に癒着してしまった神経を、優しく剥がし、スムーズな滑りを取り戻します。
【特別編】今日から久留米の生活で試してほしいこと
日々の習慣が今の状態を作ったのであれば、習慣を少し変えるだけで、改善のスピードは大きく変わります。
- 30分に1度は立ち上がる お茶を飲みながらテレビを見ているときも、30分に1度だけ立ち上がって足首を軽く回してください。「ホースを踏みつけた状態」を一度リセットすることが、神経への最大のご褒美になります。
- 台所仕事に「足台」を置く 料理中に腰が痛む方は、高さ10cmほどの台(古い電話帳などでも可)を置き、片足ずつ交互に乗せながら作業してみてください。これだけで股関節の緊張が抜け、腰への負担が驚くほど軽くなります。
- 「痛みを我慢して歩く」のは慎重に 「歩かないと足が弱る」という強迫観念で無理に歩くと、炎症を強めることがあります。「痛くない範囲で、こまめに動く」のが鉄則です。
坐骨神経痛にまつわる「よくある質問(Q&A)」
久留米の皆様からよく受ける質問をまとめました。
- Q:温めるのと冷やすの、どちらがいいですか?
- A: 基本的には「温める」ことを推奨しています。血流不足が背景にあることが多いため、お風呂にゆっくり浸かってお尻周りを温めることが助けになります。
- Q:ストレッチはどんどんやったほうがいいですか?
- A: 急いで伸ばすのは逆効果になることがあります。癒着した神経が無理に引っ張られ、しびれが増すことがあるからです。「ゆらゆらと揺らすような優しい動き」から始めましょう。
なぜ、私は「一人整体院」にこだわるのか

久留米には、多くのスタッフを抱える大きな整骨院や整体院がたくさんあります。しかし、私はあえて、私一人が最初から最後まで責任を持って担当する形を選んでいます。
理由は単純です。 あなたの体の「わずかな変化」を、誰よりも正確に把握し続けたいからです。
日によって違う筋肉の硬さ、歩き方の癖の微妙な変化、しびれが出る瞬間のタイミング——。これらは、毎回担当が変わる環境では決して見抜くことができません。 「久留米の整体でどこに行けばいいかわからない」という不安な気持ちに対し、一対一で責任を持って向き合い続ける。これこそが、一人治療院である当院が提供できる、最大の価値だと信じています。
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