整体やカイロなどに行ったことのある方なら、一度や二度は背骨が歪んでいます。とか骨盤が歪んでいます。などと言われたことがあるかもしれません。
痛みの原因は骨の歪みから来ます。
そのような説も数多く存在します。
骨の歪みをとらないと、筋肉の緊張はとれません。
よく聞く話です。
逆に筋肉の緊張をとらなければ骨の歪みはなおりません。
これもよく聞く話です。
どちらが正しいのでしょうか?
私はどちらも正しくにわとりが先か卵が先かという話に思えます。
しかし骨が歪む原因は筋肉にあると思います。
なぜならば、骨は随意運動をつかさどる神経の支配をうけていないため、それ自体で動きを発揮することはできません。
骨の歪み(椎間関節の歪み)は軟部組織の異常(筋肉、靭帯、健)による他動的なものと考えられます。
椎間板ヘルニアなどの椎間板の変異に関しても、軟部組織→骨→椎間板へとその変異の連鎖であると考えられます。
簡単にいってしまうと筋肉が固く縮んで骨を引っ張って骨が歪むということ。
であるならば、やっぱり筋肉にアプローチするのが良いと思うのです。
しかし臨床の現場では関節を矯正したほうが、筋肉が早くゆるんだり、筋肉だけでのアプローチではなかなか緩みきれないこともあります。
臨床の現場では、筋肉に対するアプローチも関節に対するアプローチもどちらも大切だということです。
筋肉が骨を引っ張るのははかるのですが、ではなぜ筋肉は固くなって、骨を引っ張るようになるのでしょうか?
やはり日常生活の体の使い方です。
立っているとき、片方ばかりに体重がのっている。
同じ足ばかり組んで座っている。
猫背の姿勢で長い間仕事をしている。
同じ筋肉ばかりつかう作業をしている。
こんな事の繰り返しで、筋肉を硬くしてしまうのです。
筋肉が硬く短くなった状態が長く続くと、骨を引っ張り歪んでしまうのですね。
腰痛の原因も根本をさぐるなら、日常生活の体の使い方になります。
体はバランスよく使うように気をつけたいですね。
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