コルセットをしてないと腰が痛い

腰痛が強くてコルセットをしていらっしゃる方も多いと思います。

当院の患者様で、約二年間、仕事中はいつもコルセットをされていた方が、いらっしゃいました。

最初のきっかけはギックリ腰になり整形外科を受診してからコルセットをされていたそうですが、つけているうちに、コルセットがないとまた腰が痛むのではないかと不安で手放せなくなったそうです。

実際、コルセットをしないと腰が痛むこともあり、コルセットなしの生活は考えられない様でした。

ではなぜコルセットがないと腰が痛くなってしまうのでしょうか?

例えば立っている際、私たちは重力に逆らっています。しっかりと立つためには、筋肉がしっかりと作用して重力に逆らう必要があるわけです。

その時に、体の裏側、腰付近でしっかり体を支えるために働いているのが腰から背中にかけての筋肉たちです。

腰が痛いとこの裏側の腰の付近の筋肉たちに目がいきがちですが、体をさあ得るためには、表側、お腹側の筋肉もしっかりと働かないと、重力に逆らって体を支えることが出来なくなります。

この働かなくなった、筋肉の代わりに、体を支えてくれているのがコルセットなのです。

ギックリ腰の時などで、一時的にコルセットをすることは差し支えないのですが、常時コルセットをすることで、本来働くはずの筋肉が働かなくなり、どんどん自分で体を刺さられなくなってしまいます。

そこでどうすれば腰に負担なく、コルセットに頼らない様にするかと言えば、腹横筋をしっかり働く様にしてあげることです。

画像 エッセンシャルアナトミーより

腹横筋はしっかりと働くことで、お腹の腹圧を高めることが出来ます。腹圧が高まっていくと、体が安定して、しっかり支えることが出来るわけです。

この腹横筋は、自前のコルセットな訳です。

この腹横筋が働くことで、腰の上部では椎間板にかかる圧力を約50%、腰の下部でも30%も減らすことが出来ると言われています。

逆に言えば、この腹横筋が働かないせいで、腰の椎間板にかかる負荷は30%から50%も増えてしまうわけです。

腰が痛くなっても当然ですね。

当院に来られたこの患者様は約一ヶ月ほどで、腰痛もほぼなくなり、コルセットも手放すことが出来ました。

よく整形外科で腰痛を直すのに腹筋と言われることも多い様ですが、この効果を狙っているのだと思います。

しかし、腹筋も効果がないとは言いませんが、腹横筋を働かせるためには腹筋では不十分だと考えます。

腹横筋は息を吐く時に主に働く呼吸筋だからです。

息を吐きながら、お腹を膨らませる動きが効果的です。

コルセットを手放せない腰痛の方は是非おいでください。効果は抜群です。


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