腰は体の中心部にあるだけに体の色んな所から影響をうけます。
うちの整体では腰を直接施術することは正直あまり多くはありません。
それは腰以外に痛みの原因があるからです。腰が直接わるければ、もちろん腰を施術します。
で今回スポットを当てるのが、ふとももです。
ふともものなかでもハムストリングといわれる筋肉。
大腿二頭筋と半腱様筋、半膜様筋です。
太ももの裏面にある筋肉で前に体を曲げるとき(前屈時)この筋肉の柔軟性が大きく関与します。
ハムストリングとは太ももの裏面を覆う3つの非常に強くてほど長い筋肉です。ハムストリングの筋肉が硬く緊張することは非常に一般的で多くの人にみられます。また大人同様に子供にもハムストリングの緊張はみられます。
ハムストリングの症状は股関節と膝関節を長く曲げ続けることによって起こることが多く、椅子に腰を掛けるライフスタイルはハムストリングを短く短縮させるので固く緊張します。オフィスワークの方などは注意したいところですね。
運動不足の方が急に走ったり運動を頻繁におこなうことにより、ハムストリングの損傷を招くこともあります。
また太ももとお尻の筋肉の動作はお互いに関係しあっていますからある筋肉に問題があるとその問題は素早く他に広がります。例えば大腿四頭筋(太もも全面)の筋肉の緊張は膝の動き(可動域)の制限をすることでハムストリングに負担をかけます。
ハムストリングが硬くなり筋硬結ができると筋力が低下して膝を曲げるときに縫工筋、薄筋、腓腹筋および足底筋に大きな負担がかかります。ハムストリングの動きが悪いぶん他の筋肉がそれを補うために頑張ってしまうんですね。
ハムストリングの筋緊張、筋硬結は当然ながら慢性の腰痛の大きな原因になります。緊張したハムストリングは骨盤を後方に傾けます。
後方に傾いた骨盤は腰の骨のアーチを減少させます。背中とお尻の構造を歪めてしまいます。
結果として起きる異常な姿勢により頭が前方に突き出て背中と首にさらなる筋肉の緊張をつくってしまいます。
このようにドミノのように間接的に痛みを遠位に送っていきます。慢性腰痛のみならず頭痛にも関与している可能性があるのです。
ハムストリングの筋繊維は癒着を起こしやすい筋肉ですから筋肉の繊維の隙間にかるく指をあてて横からゆするだけでも筋肉の癒着がはがれてかなり楽になります。
赤の線のところをねらって指をあてて横からかるく揺らしてみて下さい。
この筋肉の緊張がとれると前に体を曲げる可動域もかなりあがりますし、骨盤が後ろに引っ張られてづれるのもかなり緩和されてきます。骨盤のずれが解消されてくれば腰の骨のアーチも改善され姿勢もよくなってきます。
もちろんこれだけで全てが改善されるわけではないですが、全身に対して一つの障害を取り除くことでいい影響がでることは間違いないですね。
一つ一つ固くなった筋肉をもとの本来あるべき状態にもどしていけば慢性の腰痛を改善していきますね。
セルフケアにはこちらの方法も参考にしてみて下さい
早く改善するのにはやっぱり整体の施術がお勧めです!(^^)!
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