「治療しても繰り返す腰痛の正体|全身のつながりから久留米の専門院が解説」

理論編

久留米市の腰痛専門整体院 整体ポノの髙田です。

「整骨院で腰を揉んでもらうと、その日は楽になる。でも翌朝にはまた同じ痛みが戻っている」

「整形外科で痛い場所に注射を打ってもらっても、2週間もすればまた元通りになってしまう」

そして何より——**「足腰が痛くて、もう5分も続けて歩けない」「このまま寝たきりになって、家族に迷惑をかけてしまうのではないか……」**という、将来への深く切実な不安を抱えていませんか?

もし、あなたがこうした経験を繰り返し、年齢のせいだと諦めかけているなら、ぜひこの記事を最後まで読んでください。

久留米の臨床現場で10年以上、重症の慢性腰痛・坐骨神経痛の方と向き合い続けてきた中で確信している真実があります。

痛みが「戻る」理由は、実はとてもシンプルです。

治療しているのが「結果(被害者)」であって、「原因(加害者)」ではないからです。

痛みを感じている場所と、痛みを生み出している場所は、驚くほど多くの場合で一致しません。

この記事では、当院の治療理論の根幹である**「キネマティックチェーン(運動連鎖)」の考え方と、画像診断には写らない「慢性痛の原因三本柱」**をもとに、なぜ痛い場所を治療しても良くならないのか、そしてどうすれば本当の原因にたどり着けるのかを、研究データと臨床経験の両面から解説します。

  1. マッサージや電気治療で腰痛がすぐ戻る根本的な理由
  2. 体は一本の「鎖」——キネマティックチェーンが途切れるとどうなるか
    1. 「マッサージで戻る体」と「戻らない体」——揺らし検査でわかる決定的な違い
  3. MRIだけでは見つからない痛みの原因——慢性痛の「三本柱」とは
  4. なぜ「痛い場所の硬さ」は体の防御反応なのか——代償が限界を超えるメカニズム
    1. 代償が三本柱を巻き込んで崩壊する流れ
  5. つながりの途切れは「下から上」にも「上から下」にも波及する
    1. 足首がわずかに硬いだけで腰に負担がかかる
    2. 首の痛みが歩き方まで変えてしまう
    3. 全身の連鎖——肩が痛い人は腰痛リスクが5倍以上
  6. 【症例①】3ヶ月通院しても変わらなかった腰の激痛が、足首から変わった
    1. 当院の「つながりの検査」で見えたもの
    2. 経過
  7. 【症例②】デスクワーク後の腰の重だるさが、胸椎と仙腸関節から変わった
    1. 検査でわかった「腰以外」の問題
    2. 経過
  8. 整体ポノの「つながり回復」施術——何をどう治すのか
    1. 全身を一つのシステムとして検査する(初回30分以上)
    2. 「痛みのない窓」を利用した施術と運動の組み合わせ
  9. あなたの腰痛は「つながりの途切れ」が原因?——セルフチェック
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ——「マッサージで戻る腰痛」を根本から変えるために
  12. もっと詳しく知りたい方へ(関連記事ナビゲーション)
  13. 参考文献
    1. 関連記事:

マッサージや電気治療で腰痛がすぐ戻る根本的な理由

【結論】 痛い場所は「結果(被害者)」であり、「原因(加害者)」ではないからです。全身の関節のつながり(運動連鎖)の途切れを直さない限り、体は同じ代償パターンを繰り返し、痛みが戻ってしまいます。

当院に来られる方の多くが、すでに複数の治療を経験してこられています。

「整形外科で痛み止めと湿布をもらった」「整骨院で電気治療とマッサージを週2回、3ヶ月続けた」「痛い腰やお尻を重点的にほぐしてもらった」——。

誤解していただきたくないのですが、どの治療も決して「間違い」ではありません。整形外科での処置は痛みをコントロールし、構造の異常を確かめるために非常に重要です。痛い場所を和らげること自体は、意味のある処置です。

しかし、これらの処置にはある共通点があります。すべて「痛みを感じている場所」へのアプローチだということです。

久留米の臨床現場で何百人もの慢性腰痛を診てきて確信しているのは、慢性痛の多くは「痛い場所の問題」ではなく、**「体全体のつながりの問題」**だということです。

なぜ腰の筋肉だけをほぐしても「3日で戻る」のか。その仕組みを理解するためには、運動連鎖(キネマティックチェーン)という体の根本的な構造を知る必要があります。

→ 運動連鎖と足首・腰の具体的なつながりを詳しく知りたい方は:[腰痛の原因は腰にはない!を徹底解説]

体は一本の「鎖」——キネマティックチェーンが途切れるとどうなるか

【結論】 人間の体は足首から頭まで、関節が一本の「鎖」のように連なって動いています(キネマティックチェーン)。この鎖のどこか一箇所でも動きが止まると、その分を腰などが無理にカバーし続け、やがて「マッサージしても戻る痛み」が生まれます。

自転車のチェーンを思い浮かべてください。ペダルを漕ぐ力は、チェーンの一コマ一コマを伝わって後輪に届きます。途中の一コマが錆びつけば、力はうまく伝わりません。

人間の体も同じです。足首、膝、股関節、骨盤、背骨、肩——これらの関節が鎖のように連なり、動きや力を伝え合っています。この仕組みを**「キネマティックチェーン(運動連鎖)」**と呼びます。

19世紀にドイツの工学者ルーローが機械設計のために体系化した理論ですが、1955年に整形外科医スタインドラーがこの考え方を人体に応用しました(※7)。以来、スポーツ医学やリハビリテーションの世界で、体の動きを理解するための中心的な理論となっています。

「マッサージで戻る体」と「戻らない体」——揺らし検査でわかる決定的な違い

私はこの「つながり」を、日々の施術の中で文字通り手で確認しています。

仰向けに寝ていただいた状態で、片方の足首をそっと揺らします。つながりが正常であれば、その小さな揺れは膝を通り、股関節を抜け、骨盤から背骨を伝わって、頭の先までスーッと届きます。

ところが、慢性痛を抱えている方の体を揺らすと、途中で揺れが「止まる」のです。

膝のあたりで引っかかる方。股関節でピタリと止まる方。腰から上にまったく伝わらない方。

この「揺れが止まる場所」こそが、痛みの本当の発生源——キネマティックチェーンの「途切れ」です。

さらに、つながりが途切れている場所では、揺れが止まるだけでなく、筋力まで変わります。 例えば、股関節を曲げた状態で力を入れてもらい、私が抵抗をかけます。通常ならしっかり踏ん張れるのに、つながりが途切れている角度にほんの数センチ変えただけで、途端に力がストンと抜けてしまう。ご本人も「えっ?」と驚かれます。

この検査は再現性があります。同じ場所を確認すれば、施術前と施術後で結果が明確に変わります。施術前は力が抜けた角度が、施術後には踏ん張れるようになる——これが、体のつながりが回復した客観的な証拠です。

→ 運動連鎖の具体的な破綻メカニズムについては:[腰痛の原因は腰にはない!を徹底解説]

MRIだけでは見つからない痛みの原因——慢性痛の「三本柱」とは

【結論】 MRIに写る骨の変形やヘルニアが、必ずしも痛みの原因とは限りません。本当の原因は画像に写らない「①関節機能障害」「②血流障害」「③神経へのストレス」の三本柱にあることが多いのです。

ここで、非常に重要な医学的事実をお伝えします。

Brinjikjiらがメイヨー・クリニック(米国)を中心に行った大規模な系統的レビュー(※6)では、腰痛のない健康な人のMRIを撮影しても、60代で88%に椎間板の変性が認められたと報告されています。

つまり、画像に写る「構造の異常(形)」が痛みの犯人とは限らないのです。

整形外科でのMRI検査は、骨折・腫瘍・馬尾症候群など重大な疾患を除外するために絶対に必要な検査です。画像診断そのものの価値は揺るぎません。

しかし、「異常なし」あるいは「年齢相応の変化です」と言われたのに痛みが続く場合、真犯人は画像には写らない「機能の異常(働き)」にあります。当院ではこれを慢性痛の原因三本柱として定義しています。

① 関節機能障害(運動連鎖と関節の遊び):腰だけの問題ではなく、足首や股関節など、全身の関節の微細な動き(1mmの遊び)の消失が原因です。

② 血流障害(組織の酸欠):痛みは骨の変形そのものではなく、筋肉が過剰に働くことで引き起こされる「組織の酸欠」や「滑走不全(癒着)」にあります。

③ 神経に対するストレス:ヘルニアなどの物理的な圧迫だけでなく、血流不足による神経そのものへのストレス(牽引や酸欠)が痛みを増幅させます。

「マッサージで戻る」理由は、この三本柱のどれも解消されないまま、「被害者(腰の筋肉)」だけを一時的に緩めているからです。被害者をいくら介抱しても、加害者が野放しなら、同じことが繰り返されます。

→ MRIと痛みの不一致について詳しくは:[久留米で腰痛・ヘルニアが治らない本当の理由はMRIには写らない]

→ 血流障害と慢性痛のメカニズムを知りたい方は:[血の巡りから読み解く慢性痛の正体]

なぜ「痛い場所の硬さ」は体の防御反応なのか——代償が限界を超えるメカニズム

【結論】 足首などの関節が固まると、脳が他の筋肉に「代わりに頑張れ」と指令を出します。この代償が限界を超えると、血流障害と神経へのストレスを同時に引き起こし、「マッサージしても戻る痛み」として定着します。

「つながりが途切れる」とは、具体的にどういう状態でしょうか。

脊椎の安定性に関する世界的な研究で、パンジャビ博士は体の安定を支える仕組みを**「三重の安全装置」**としてモデル化しました(※1)。

第1の装置:骨・靭帯・椎間板——体を支える「骨格フレーム」。関節の動ける範囲を決め、限界で歯止めをかける役割です。

第2の装置:筋肉・腱——体を動かす「エンジン」。必要なタイミングで力を発揮し、関節を安定させます。

第3の装置:神経系——すべてを統括する「司令塔」。第1・第2の装置からの情報を集め、適切な指令を出します。

この三つが協調して働くことで、私たちの体は安定を保っています。

代償が三本柱を巻き込んで崩壊する流れ

この三重の安全装置は、どれか一つが弱っても残りの二つが「代わりに頑張る」仕組みになっています。短期間であれば見事な防御反応ですが、何ヶ月も何年も続くと、代償は連鎖的に広がっていきます。

パンジャビ博士はこの過程を「即時的な補償 → 長期的な適応 → システムの破綻」という三段階で説明しました(※1)。

足首の捻挫を例にとってみましょう。

① 足首が固まったまま放置 → 衝撃を吸収できず、膝が余分に動いてカバーする(関節機能障害の波及)

② 膝の代償が続く → 股関節の動きにまで影響が波及し、骨盤が傾く

③ 骨盤の傾きを補うため、腰の筋肉が過剰に働き続ける(ガンバリ筋の形成)

④ 働きすぎた腰の筋肉が硬く縮こまり、血管を圧迫する(血流障害・酸欠の発生)

⑤ 組織が癒着し、神経が引っ張られる(神経へのストレスの発生)

⑥ 腰の筋肉が限界を超える → 「マッサージしても3日で戻る」慢性腰痛として定着する

ここが決定的に重要なポイントです。④〜⑥の段階にある腰の筋肉は、**体を守るために「あえて固まっている」**のです。つながりが途切れた鎖をそれ以上崩壊させないための、体の知恵ある防御反応です。

この「あえて固めている筋肉」をマッサージで無理に緩めてしまうとどうなるか。体は「守りが崩れた」と判断し、脳が「もう一度強く固めろ!」と指令を出します。

これが、マッサージしても翌日には戻る、の正体です。

原因の場所を先に解除すれば、体は「もう固めなくていいんだ」と安心し、腰やお尻の筋肉は自然と根本から緩んでいきます。腰を揉んだわけでもないのに、その場で腰が楽になる——こういう変化が実際に起きるのは、つながりが回復した証拠です。

→ 関節の遊びと関節機能障害について詳しくは:[関節機能障害——画像診断の死角に存在する「痛みの正体」の科学的考察]

→ サボり筋とガンバリ筋の仕組みは:[マッサージしても戻る「本当の原因」は、お腹の筋肉がサボっていること]

つながりの途切れは「下から上」にも「上から下」にも波及する

【結論】 キネマティックチェーンの波及は一方向ではありません。足首の硬さが腰痛を生むだけでなく、首の問題が歩行パターン全体を変えてしまうこともあります。肩の痛みを持つ人が腰痛を併発するリスクは5.51倍にもなります。

足首がわずかに硬いだけで腰に負担がかかる

健常な方を対象とした運動学的研究で、足関節の背屈(足首を上に曲げる動き)がわずかに制限されただけで、膝・股関節・腰骨盤の3か所で即座に代償運動が誘発されることが確認されています(※2)。

日常生活で考えてみてください。あなたは毎日、何千歩も歩きます。そのたびに足首→膝→股関節→腰という力の伝達が起こります。もし足首のつながりが途切れていたら、一歩ごとに腰への過剰な負担が蓄積していくことになります。

→ 足首と腰痛の関係については:[腰痛の原因は腰にはない!を徹底解説]

首の痛みが歩き方まで変えてしまう

驚くべきことに、つながりの途切れは「上から下」にも起こります。

Burtonらが12の研究を統合した系統的レビューとメタアナリシス(※3)では、慢性的な首の痛みを持つ方は、首だけでなく歩行速度の低下やリズムの乱れなど、全身の歩行パターンに悪影響が出ることが明らかになりました。

首の感覚入力の異常が、脳を介して全身の「つながり」の出力——歩き方そのもの——を変えてしまうのです。

全身の連鎖——肩が痛い人は腰痛リスクが5倍以上

LerouxとLagniauxによるメタアナリシス(※4)では、投球やスパイクなどの動作を行うスポーツ選手を対象に、肩の痛みを持つ選手が他の部位の痛みを併発する確率を調査しました。

肩関節痛を持つアスリートが他の部位の痛みを併発するリスク

併発する痛みの部位オッズ比キネマティックチェーンにおける意味
腰痛5.51倍体幹の安定性低下が肩への代償負荷を最大化
股関節痛4.32倍骨盤の回旋制限が上半身へのエネルギー伝達を阻害
膝痛3.03倍下肢の踏み込み機能の低下
足関節・足部痛2.84倍土台の不安定が連鎖全体の効率を低下させる

ボールを投げるとき、力は腕だけで生まれるのではありません。足で地面を蹴る力が、膝→股関節→骨盤→体幹→肩→肘→手首へと「波」のように伝わり、加速されていきます。

この鎖のどこかが途切れていると、最終的に肩が一人で帳尻を合わせようとして壊れてしまう。これはスポーツ選手に限った話ではありません。洗濯物を干すとき、棚の上に手を伸ばすとき。あなたの体でも同じ「力の連鎖」が使われています。

→ 力の伝達と運動連鎖の破綻については:[保存版 久留米で坐骨神経痛・足のしびれが治らない方へ]

【症例①】3ヶ月通院しても変わらなかった腰の激痛が、足首から変わった

50代の女性の患者様です。右側の腰からお尻にかけての激痛で「5分歩くのもやっと。家族に迷惑をかけたくない」と深い不安を抱えて来院されました。

整形外科のMRIでは異常なし。整骨院で腰へのマッサージを3ヶ月続けましたが、改善しませんでした。

当院の「つながりの検査」で見えたもの

触診すると、確かにお尻と腰の筋肉はガチガチに硬くなっています。多くの治療院であれば「ここが原因ですね」と揉み始めるところでしょう。

しかし、私はまず「つながりの検査」を行いました。

仰向けに寝ていただき、左の足首をそっと揺らします。 揺れは膝を抜け、股関節を通り、骨盤から背骨を伝わって、頭の先まできれいに届きました。

次に、右の足首を揺らします。 すると——足首の時点で、すでに揺れに「引っかかり」がありました。さらに股関節のあたりでほぼ完全に止まり、骨盤から上にはほとんど伝わりません。

左右で、つながりがまったく違ったのです。

右足首に明確なつながりの途切れがある以上、腰やお尻の硬さは「結果」であり「原因」ではありません。体の捻れを抑えるために、腰とお尻の筋肉があえて固まっているのです。

経過

初回の施術で、三本柱の理論に基づき腰ではなく右足首の関節の動き(構成運動・副運動)を丁寧に回復させました。するとその場で、腰とお尻の筋肉がスッと緩み、「痛みが全然違う」と驚かれました。 足首に触れただけなのに、です。

5回目の施術が終わる頃には、日常生活にほぼ支障のない状態に。完全に痛みのない状態を目指す過程では約3ヶ月かかりました。

3ヶ月間整骨院に通っても変わらなかった痛みが、「痛い場所」ではなく「つながりの途切れ」にアプローチしたことで変わった事例です。

※効果には個人差があります。

【症例②】デスクワーク後の腰の重だるさが、胸椎と仙腸関節から変わった

40代の男性会社員の患者様です。久留米市内でデスクワークに従事されており、毎日夕方になると腰がズーンと重だるくなり、帰宅後はソファから動けないほどでした。

整形外科で「軽い椎間板の膨隆がある」と説明を受け、電気治療と腰のマッサージを半年近く続けましたが、一時的に楽になっても翌日にはもう重い。まさに「マッサージで戻る」状態の典型でした。

検査でわかった「腰以外」の問題

揺らし検査では、左右の足首から骨盤まではおおむね正常に揺れが伝わりました。しかし、骨盤から胸椎にかけて揺れがぴたりと止まっていたのです。

詳しく調べると、長時間の座り仕事で胸椎(背中の上部の背骨)が完全にロックされ、仙腸関節(骨盤の関節)の「1mmの遊び」も消失していました。

腰の筋肉は、本来動くべき胸椎と骨盤が動いてくれないぶんを必死に代償して、毎日「残業」させられていたのです。

経過

腰には直接触れず、胸椎の可動性回復と仙腸関節の遊びの復元からスタートしました。あわせて、息を吐きながらお腹を膨らませる呼吸法で腹横筋の再起動を行いました。

初回施術後、「帰りの車の中で、腰がいつもと全然違う」と驚かれました。3回目の来院時には「夕方の重だるさが半分以下になった」とのこと。

2ヶ月後(6回の施術後)には、終業時でも腰の重さをほとんど感じなくなり、週末に筑後川沿いをウォーキングする余裕も生まれています。現在は月1回のメンテナンスで良好な状態を維持されています。

※効果には個人差があります。

整体ポノの「つながり回復」施術——何をどう治すのか

【結論】 当院では、神経生理学的な「痛みのない窓」を利用し、全身の関節・血流・神経(三本柱)を正しい状態へと再学習させ、痛みの循環を根本から断ち切ります。

当院の施術は、「つながりの評価」から始まります。

全身を一つのシステムとして検査する(初回30分以上)

初回は30分以上かけて、足首から首まで全身のキネマティックチェーンを評価します。

つながりの揺らし検査——足首からの揺れがどこで止まるか。左右差はあるか。起点となる「関節機能障害」を見つけます。

関節の構成運動・副運動の検査——各関節の内部で、ミリ単位の「遊び」が正常に残っているか。この検査は、関節を特定の角度に保持した状態で微細な滑り運動を確認するもので、「押して痛いかどうか」の検査とはまったく異なります。

サボり筋とガンバリ筋の評価——本来働くべき深層の筋肉(腹横筋、中殿筋、多裂筋など)がきちんと機能しているか。「血流障害(酸欠)」を起こしている場所を特定します。

神経の滑走性の確認——神経が筋肉の間をスムーズに滑っているか、どこかで引っかかって「牽引ストレス」を受けていないか。

痛い場所だけを診るのではなく、つながりの「起点(原因)」がどこにあるのかを探す。 これが当院の検査の目的です。

→ 関節の構成運動・副運動については:[関節機能障害——画像診断の死角に存在する「痛みの正体」]

→ サボり筋の検査について:[マッサージしても戻る「本当の原因」]

「痛みのない窓」を利用した施術と運動の組み合わせ

徒手療法の最新の研究(※5)で、適切な手技は関節の形を変えるわけではなく、手から加わる刺激が末梢の神経から脊髄、さらに脳にまで伝わり、一時的に痛みの知覚を鈍くする反応を引き起こすことがわかっています。

この一時的な鎮痛のことを**「痛みのない窓(ウィンドウ・オブ・オポチュニティ)」**と呼びます。

当院では、この「窓」が開いている間に、正しいキネマティックチェーンの動きを脳と体に再学習させるエクササイズを組み合わせます。

手技だけでもダメ。運動だけでもダメ。「痛みのない窓」が開いているタイミングで、正しい動きを体に覚えさせること。 この二つを組み合わせることで、三本柱(関節・血流・神経)が同時に回復し、つながりは根本から取り戻されていきます。

だからこそ、バキバキしない優しい施術で根本的な変化を起こせるのです。70代・80代の方でも安心して受けていただけます。

→ 神経生理学的なメカニズムについて詳しくは:[なぜ痛みは消えないのか?「神経の酸欠」と「センサーの誤作動」を生理学から解説]

あなたの腰痛は「つながりの途切れ」が原因?——セルフチェック

以下の項目に心当たりがある方は、痛い場所ではなく「つながりの途切れ」に原因がある可能性があります。

※このセルフチェックは受診の目安であり、診断ではありません。症状が強い場合は、まず医療機関の受診をお勧めします。

☑ マッサージや電気治療を3ヶ月以上続けているが、翌日~3日で元に戻る

☑ 「5分も歩けない」「立ち上がるのが怖い」など、特定の動作で痛む

☑ 痛い場所とは別の場所(足首、股関節など)にも「硬さ」や「動かしにくさ」がある

☑ 片脚立ちで明らかに左右差がある(フラフラする)

☑ 過去に足首の捻挫や膝のケガをしたことがある

☑ 痛い側の足で踏ん張る力が弱い気がする

☑ 歩き方が左右で違うと指摘されたことがある

3つ以上当てはまる方は、痛い場所への治療だけでは改善が難しいかもしれません。 三本柱に基づいた全身評価が必要です。

「でも、自分ではどこが途切れているのかわからない」——その通りです。つながりの途切れの正確な特定は、全身を一つのシステムとして評価できる専門家でなければ困難です。「なんとなく足首が硬い気がする」と感じていても、実際には股関節や胸椎が原因だったというケースは少なくありません。

気になった方は、まずはLINEからご相談ください。「右腰が痛い」「マッサージで戻る」——こんな2〜3行で十分です。私が直接お返事します。

整体ポノ 施術のご案内

初回:検査30〜40分+施術50分(合計約2時間) 2回目以降:約60分 通院目安:日常生活に支障のないレベルまで5回前後が一つの目安です(症状の程度により異なります) 料金:初回・2回目以降の料金はLINEまたはお電話でお問い合わせください

※ご相談のみでも構いません。無理な勧誘は一切行っていません。

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よくある質問(FAQ)

Q
キネマティックチェーンや三本柱の考え方は、整形外科の治療と矛盾しますか?
A

まったく矛盾しません。整形外科は骨・靭帯・神経の「構造(形)」を専門に診てくださる最も重要な機関です。骨折や腫瘍、重大な神経障害といった危険な疾患を除外するために、まず整形外科を受診されることを当院でもお勧めしています。キネマティックチェーンと三本柱の評価は、構造に問題がない(あるいは手術レベルではない)のに痛みが続く場合に「機能(動き・血流・神経の働き)」の異常を回復させるためのものであり、医療を補完する役割です。

Q
「つながりが途切れている場所」は、自分で見つけられますか?
A

上述のセルフチェックで「つながりの途切れがありそうだ」という目安はつけられます。しかし、正確な場所の特定はセルフチェックだけでは困難です。体の代償パターンは複雑で、ご自身が「ここが硬い」と感じる場所が、必ずしも途切れの起点とは限りません。全身を一つのシステムとして評価できる専門家に診てもらうことをお勧めします。

Q
何回くらいで良くなりますか?
A

つながりの途切れの深さと、慢性化の期間によって異なります。ただし、「痛い場所だけを治療していた」方の多くは、原因の場所にアプローチした初回で何らかの変化を実感されます。上述の症例のように、日常生活に支障のないレベルまでは5回前後が一つの目安です。完全に痛みのない状態を目指す場合は、症状の程度により数ヶ月かかることもあります。

Q
ボキボキ鳴らす施術ですか?高齢でも大丈夫ですか?
A

当院では「ボキボキ」鳴らすような施術は一切行いません。関節の構成運動・副運動(関節内部のミリ単位の滑り運動)を、最小限の力で丁寧に回復させる方法を用いています。足首の施術では赤ちゃんにも使えるような優しい力加減です。70代・80代の重症の方でも安心して受けていただけます。

Q
腰痛以外にも「つながりの途切れ」は関係しますか?
A

大いに関係します。肩こり、膝痛、股関節痛、首の痛みなど、慢性的な筋骨格系の痛みの多くにキネマティックチェーンの途切れが関与しています。先述のメタアナリシス(※4)が示すように、肩の痛みと腰痛の併発リスクは5.51倍。体のどこかに慢性痛がある方は、全身のつながりを評価する意味があります。当院は腰痛を専門としていますが、全身のつながりを評価するため、結果的に肩や膝の症状が一緒に改善するケースは珍しくありません。

Q
MRIでヘルニアがあると言われました。それでもつながりの途切れが原因でしょうか?
A

ヘルニアの存在と痛みの原因は、必ずしもイコールではありません。Brinjikjiらの系統的レビュー(※6)では、腰痛のない健康な人の60代でも88%に椎間板の変性が認められています。MRIでヘルニアが見つかったとしても、関節機能障害が重なっているケースは非常に多いです。当院では、ヘルニア由来の成分と関節由来の成分を施術前後の検査で丁寧に切り分け、改善可能な部分に集中してアプローチします。

まとめ——「マッサージで戻る腰痛」を根本から変えるために

この記事のポイントをまとめます。

マッサージや電気治療で腰痛が繰り返すのは、痛い場所が「結果(被害者)」だからです。 腰の筋肉は、全身のつながりの途切れを代償するために「あえて固まっている」防御反応を起こしています。被害者だけを緩めても、原因が残れば脳が再び固めてしまいます。

MRIの画像所見が、そのまま痛みの原因とは限りません。 本当の原因は画像に写らない「①関節機能障害」「②血流障害」「③神経へのストレス」の三本柱にあることが多いのです。

つながりの途切れは「下から上」にも「上から下」にも波及します。だからこそ、腰だけでなく足首から首まで全身のつながりを評価し、原因の場所を見つけ、正しい順番で解除する必要があります。

「どこに行っても良くならなかった」のは、あなたの体が治りにくいのではありません。本当の原因にアプローチできていなかっただけかもしれません。

「もう一生この痛みと付き合っていくしかないのか」「家族に迷惑をかけたくない」と一人で抱え込む必要はありません。まずはLINEで、今のお悩みを聞かせてください。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断・治療行為ではありません。当院は医療機関ではなく、医療行為は行いません。症状が強い場合や急激に悪化する場合は、まずは医療機関への受診をお勧めします。

参考文献

※1 Panjabi MM. “The Stabilizing System of the Spine. Part I. Function, dysfunction, adaptation, and enhancement.” Journal of Spinal Disorders. 1992; 5(4): 383-389. DOI: 10.1097/00002517-199212000-00001

※2 Rabin A, et al. “Measures of ankle dorsiflexion and their association with proximal compensatory movement strategies.” Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2018. DOI: 10.2519/jospt.2018.7813

※3 Burton W, Ma Y, Manor B, Hausdorff JM, Kowalski MH, Bain PA, Wayne PM. “The impact of neck pain on gait health: a systematic review and meta-analysis.” BMC Musculoskeletal Disorders. 2023; 24: 618. DOI: 10.1186/s12891-023-06721-2

※4 Leroux M, Lagniaux F. “Relationship between Shoulder Pain, Trunk and Lower Limb Pain in Overhead Athletes: A Systematic Review with Meta-analysis.” International Journal of Sports Physical Therapy. 2024; 19(12). DOI: 10.26603/001c.125882

※5 Bialosky JE, et al. “The mechanisms of manual therapy in the treatment of musculoskeletal pain: a comprehensive model.” Manual Therapy. 2009; 14(5): 531-538. DOI: 10.1016/j.math.2008.09.001

※6 Brinjikji W, Luetmer PH, Comstock B, Bresnahan BW, Chen LE, Deyo RA, Halabi S, Turner JA, Avins AL, James K, Wald JT, Kallmes DF, Jarvik JG. “Systematic Literature Review of Imaging Features of Spinal Degeneration in Asymptomatic Populations.” AJNR American Journal of Neuroradiology. 2015; 36(4): 811-816. DOI: 10.3174/ajnr.A4173

※7 Steindler A. Kinesiology of the Human Body Under Normal and Pathological Conditions. Charles C Thomas Publisher. 1955.

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